「胼胝(タコ)ができない歩行を知ろう」 削る・削ってもらうだけじゃダメですよ!! タコは壊疽や切断の原因にもなるんです

2019年6月8・9日で足フェスin大阪・第12回多業種フットケア研究会が開催されました。

多業種フットケア研究会では県立広島大学 保健福祉学部 理学療法科 教授 長谷川正哉先生の講演「胼胝ができない歩行を知ろう」にて座長をさせて頂きました。私が顧問を務めさせていただいている一般社団法人日本トータルフットケアマネジメント協会(http://www.japanfoot.or.jp)の主催でした。素晴らしい運営スタッフの方々に感謝です。

理学療法士である長谷川先生のご講演はリハビリの実技を交えて聴講者が体感できる大変わかりやすい内容でした。医師である私たちはまだまだ「バイオメカニクス」的な勉強が足りません。私のクリニックで定期的に開催している「福岡セラピスト勉強会」などでも理学療法士さんの発表はとても勉強になります。また、患者さんへのリハ実践指導でも、「そのようにすれば伝わりやすいのか」と言った内容も良かったです。

福岡では2011年から「NPO法人 足もと健康サポートねっと(http://ashimotokenko.com)」の活動を続けていますが「多職種連携」を行なっていますが、今回のイベント・多業種フットケア勉強会もとても実りの多い研究会でした。 「大阪のお姉さま(おばさまではありません・・・:あえて書くと白々しくもありますが・・・笑)パワー」を感じた2日間でした。

初日のイベントは福岡の診療のため間に合いませんでしたが、夜の懇親会、翌朝のモーニングラン企画にも参加することが出来ました。参加者の皆さん、そしてスタッフの皆様、ご苦労様でした&お疲れ様でした。 同志が力を合わせて、アイデアを出し合って作り上げるイベント・研究会は素晴らしいなと感じます。このような積み重ねが「地域医療」へと繋がっていき「患者さんへ還元できる」のだと毎回、感じています。福岡もエネルギーをいただいので頑張らないとって思います。研究会は真面目に参加していたので、あまり写真がありませんが、モーニングラン「御堂筋を走ろう!」では「インスタ映え(?)」する素敵な写真も撮れましたし、別府大分マラソンでご一緒した水野先生親子もわざわざ会いにきてくれました。これもご縁でとても嬉しかったです。 「地域の力で医療を支える・変える」これからも福岡でも診療にそして「啓発活動」を楽しく頑張ります。ご支援どうぞよろしくお願いいたします。 いよいよ「NPO法人 足もと健康サポートねっと(http://ashimotokenko.com)」からの出版「生涯歩行のすすめ 〜今日からはじめるフットケア〜」も間近です。乞うご期待ください!!

 

「胼胝(タコ)」は削るだけでも改善しません!! また、足病変ハイリスクの患者さんは特に「スピール膏(こう)」のような治療は「禁忌(禁止)」です。「胼胝(タコ)」は足病変ハイリスクの患者さん(糖尿病、透析、腎不全、高齢者、下肢血流低下、栄養状態不良、リウマチなどの膠原病、ステロイド服用、喫煙者などなど)は「自己処置禁止」ですし、「胼胝(タコ)」は壊疽の原因にもなります!! 軽く考えてはいけません。奥の深〜い「胼胝(タコ)」のお話 でした。まだまだ、いくらでも書けそうです。笑