「爪のケア、陥入爪、爪白癬」をテーマとした講演会でコメンテーターを務めました。 〜足病変は白癬菌との戦いです。 迅速な診断を受けましょう〜

4月1日はAct Against Amputation (切断回避に立ち向かう)では、「AAA case study club」第11回症例検討会に参加しました。全国的にご高名な先生が発表される中、コメンテーターとしてのお役目を果たしました。(果たしてないと思っている方もいるかもしれませんが・・・汗)

第11回症例検討会のテーマは「爪のケア、陥入爪、爪白癬」でした。フットケア・足病領域でご高名な3名のご講演を拝聴することができ、大変勉強になりました。

 

(研究会パンフレットより改変)1番手は、フットケア、足といえば、このお方。石橋先生です。足業界の中で広いコネクションを持つ石橋理津子先生にお願いしました。

当クリニックの立ち上げ時には現場でお手伝いいただきましたし、今も同志として色々な学会・研究会・宴会(?)でご一緒しています。

2番手は、爪といえば、このお方。塩之谷香先生

です。爪は足底側から圧力が負荷されないと、丸まっていくというお話を伺った時は、そうかと感激したものです。「おっかさん」と呼んで親しくしていますし、医学的なことでは良く「バトル」しています。イノシシのように突進する女医さんです・・・深いコメントは控えます。

 

当クリニックの待合室には「本物のクリニックのようなドールハウス」があります。開院のお祝いにいただいた香先生ご自身が作られた大変素晴らしい「ドールハウス」です。受診された方はぜひ、ご覧ください。ほんと、すごいですよ。

3番手は、足専門病院の下北沢病院の理事長でいらっしゃる久道勝也先生です。皮膚科医の視点で、爪、足白癬について伺います。下北沢病院の院長の菊池守先生とは親しいのですが、今回、初めて久道先生とご一緒させていただきました。

日本で唯一の足専門病院でもあり、当クリニックも入院はできませんが、診療所レベルでは最高峰のレベルを目指した診療を行いたいと思っています。

講演では、白癬について大変深い勉強をすることができました。「皮膚科医以外も顕微鏡で白癬を診断できた方が良い」と言われていました。

 

当院では開院から白癬菌(ミズムシ)診断のために顕微鏡を備えています。皮膚科以外で顕微鏡があるのは珍しいでしょう。院長自らその場で迅速に白癬菌を検鏡(顕微鏡で見て診断)しています。「白癬菌は見た目では分かりません」。

 

「足病変は白癬菌との戦い」でもあります。特に糖尿病患者さんは、白癬菌感染を起こした場合は、二次感染を起こす割合が通常の方に比べて多いことも論文で報告されています。

皮膚科以外でもミズムシの診断は出来ます。しかし、それは一般的ではありません。「見た目で判断せず」にご相談ください。

 

今回もこのような贅沢な勉強会で学ぶ場を提供いただけて感謝です。尊敬する杏林大学 形成外科 大浦紀彦教授に感謝いたします。

 

 

 

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