「巻き爪祭り」第17回 多業種フットケア研究会in両国での発表報告

日本トータルフットマネジメント協会(JTFA)https://www.japanfoot.or.jp主催の第17回 多業種フットケア研究会 テーマは「巻き爪祭り」にて発表などを行いました。「巻き爪祭り」は2017年に御茶ノ水で開催した以来でした。

 

前回は、治療とケア 最前線がテーマでしたが、今回は、対応に困る巻き爪の矯正法〜代表的な4種の巻き爪矯正法を各講師が解説〜がテーマでした。受講者も会場参加が100名を超え、web &アーカイブ参加も100名弱の登録と興味の高さがわかります。

 

オープニングは動画講演でしたが、超ご高名な高山かおる先生(済生会川口総合病院 皮膚科 主任部長)巻き爪の原因と分類の座長を務めさせていただきました。高山先生の豊富なご経験から、エコーによる爪母と爪床、爪基部との解剖学的な関係性のお話や、巻き爪のタイプ別の原因などを分かりやすくご説明いただきました。

 

換気休憩、黙食など感染対策を徹底し、ランチョンセミナーでは感染対策も含めたフットケアの衛生管理のお話も充実していました。運営の皆様、お疲れ様でした&ありがとうございました。

 

 

ランチョンセミナー後は、応に困る巻き爪の矯正法〜代表的な4種の巻き爪矯正法を各講師が解説〜をテーマとして、高山先生からはマチワイヤー法について、加藤先生からはペディグラス法について、桜井先生からはBSスパンゲ法について、それぞれの矯正法の長所、短所、トランペット型、片巻き型、ホッチキス型、その他の変形に対する矯正手技を分かりやすく動画を用いて解説していただきました。

 

竹内は、3TO/VHOについてのお話をかなりボリュームを盛り込み、手技のピットフォールなどもお話させていただきました。症例提示の前には、各治療法の長所短所などもお話することができました。医療現場では腫脹発赤などがあり感染が疑われる、感染している症例も治療できますが、サロンなどでは医療機関ではないため、そのような症例は治療、ケアはすることができません。

 

一方、医療機関では美容的なことまでは時間をかけてケアすることができないため、感染の治療後や綺麗なケアを希望される場合、創になる前の予防的なケアはサロンがお得意の領域になります。

しかしながら、できる医療機関との連携強化や知識としてしっかり知っていることはお客さん、患者さんにとっても恩恵があることです。この研究会ではそのような知識・情報共有、どのように対処するのかと言ったことも会員の皆さんと共有できる貴重な場です。

 

当院は巻き爪、陥入爪の症例は大変多く、大病院で手術を勧められて迷っている。爪を温存したい。他院で矯正治療は困難、無理であると言われた。などの重症例、難渋例でも是非、ご相談ください。矯正治療のみならず、手術治療も行っています。セカンドオピニオンもお受けします。症例数の多い当院にお任せください。また、多くのフットケアサロンからのご紹介もあり、落ち着いている患者さんは逆紹介も行っています。まだ連携できていないフットケアサロンさんからの連携もお待ちしています。

最後は事例検討会でした。時間の関係から症例は限られましたが、医師の立場、フットケアセラピストの立場、看護師の立場から、それぞれのコメンテーターが症例について考える場があり、会場からも多くの質問がありました。このような場はありがたいですよね。

 

 

今回は「巻き爪祭り」のテーマにふさわしい内容だったと思います。今後も多くの困っている患者さん、お客さんのお役に立てるように頑張りたいと思います。

 

#足を診る開業医 #巻き爪祭り #六本松足と心臓血管クリニック #足病変ハイリスク #フットケア #対応に困る巻き爪 #日本フットマネジメント協会 #JTFA  #竹内一馬 #3TO法 #VHO法#巻き爪矯正治療 #糖尿病足病変