巻き爪・陥入爪・肥厚爪・タコ・ウオノメなどの処置・ケア方法を医療従事者対象に学んでいただきました。
「第1回筑紫糖尿病重症化予防セミナー」にてスタッフの嘉数佳代子看護師(日本糖尿病療養指導士、福岡糖尿病療養指導士、褥瘡認定士)が「足の専門クリニックで行っている処置やフットケアを学ぼう」
のタイトルにて講演、実技・実演指導を行いま
した。
多くの医療従事者にご参加いただき、反響も多く、熱心な質問も多くいただきました。ありがとうございました。「足病変のハイリスク」の患者さんには「たかが巻き爪、たかがタコ」であっても重篤化してしまう病変であり早期発見、早期治療が望ましいです。「足病変のハイリスク」な患者さんとは、糖尿病、透析(透析にまで至らなくても腎機能低下症)、下肢に血流障害がある方(閉塞性動脈硬化症)、糖尿病で神経障害がある方、高齢者、喫煙者、栄養状態の悪い方、高脂血症などで動脈硬化の強い方、男性、靴をいい加減に履いている方、過去に切断既往のある方、足の変形がある方、などなどです。
しかし、それらの多くの病変は、以前からお話ししていますが、定期的な受診による診察・処置・ケアで予防可能であることが報告されています。これらのことは医療従事者にもまだまだ知られていないことも多いのが現状であり、今回のセミナーで多くの医療関係者にも知っていただくことができました。これを機に早期発見・早期治療につながればと願っています。
竹内は「フットケア・足病診療の実際〜糖尿病足病変の治療例〜」のタイトルでお話しさせていただきました。
大病院では
大切断となっていたと思われる症例を提示し、マゴット療法(https://www.maggotforum.com/jmf)、局
所陰圧閉鎖療法、高気圧酸素療法などのコンビネーションの治療やその後、再発の予防、啓発の重要性をお話ししました。
微力ではありますが、今後も可能な限り、このような講演会、勉強会、学会活動もスタッフと一緒に継続して、いろいろな地区でも標準的に「足病診療」が行えるように尽力していきたいと思います。今回の研究会は毎日新聞にも取材していただきましたので、後日、記事になる予定ですので、掲載されましたらご報告します。