「足病を診る開業医の役割 〜生涯歩行を守るためにできること〜」 日本フットケア技術協会研修会のご報告
4月11日に開催された日本フットケア技術協会(http://jafta.org)主催の第32回研修会で発表の機会を頂きましたので、今回はその研修会の内容をご報告しようと思います。
研修会のテーマは「足を見つめる~フスフレーゲの基本~」でした。フットケア・足病領域でご高名な高山かおる先生(済生会川口病院皮膚科)の発表の後でしたので緊張しました(汗)。高山かおる先生のお話は、「爪の診方と原因を考えたアプローチ」のタイトルでとても基礎的かつ臨床症例の具体的提示もあり、みなさん、とても勉強になりましたし、僕自身も新たな学びとなりました。この様に今回の研修会はかなり内容の濃いプログラムでした。研修委員長の山口健一先生(爪と皮膚の診療所 形成外科・皮膚科 横浜市)素晴らしい企画をありがとうございました。
プログラムは下記です。何と協会員以外の方もオンデマンドで5月9日までご覧いただけるとのことです。研修会は有料ですが、内容を考えるとかなりお得に勉強できる機会ではないかと思います。一般の方はやや難しいかもしれませんが、足を学ぶ多職種の方々には是非お勧めいたします。
特にフットケア関連のセラピストさん、ネイリストさん、看護師さん、介護関係者、理学療法士、柔道整復師、医師、靴技術関係者などなどが良い対象でしょう。
【テーマ】足を見つめる~フスフレーゲの基本~
講演「爪の診方と原因を考えたアプローチ」
高山 かおる 先生(済生会川口病院 皮膚科)
講演「足を診る開業医の役割~生涯歩行を守るためにできること~」
竹内 一馬 先生(足と心臓血管クリニック、JAFTA理事)
PRセッション
「あゆみシューズについて」徳武産業株式会社
「足用クリームについて」バン産商株式会社
講演「靴ひもの正しい結び方」
演者 藤井 恵(ヴォールタート 代表、JAFTA研修副委員長)
講演「胼胝の位置から足部機能を見極める」
演者 久保 和也 先生(足のクリニック表参道 理学療法士)
講演「ドイツのポドロギーとフスフレーゲ」
演者 黒崎 かおり 先生(ロージーライフ ポドローギン)
全4時間21分
竹内の講演は、足病を診る開業医の役割 〜生涯歩行を守るためにできること〜 として、
(1)ヨーロッパのように日本でもこのような医療機関を増やす
必要がある
(2)現在の診療報酬(健康保険)では「真面目に」診れば
診るほどに不採算である → 学会・政治活動が重要となる
(3)皆様のような多業種連携が必須である
(医療だけでは「生涯歩行」は守れません)
(4)地域の連携が必須である
- JAFTA会員皆様の役割はとても大きいことを再認識する
- 医療や介護と協力して「足の重要性」を啓発していくことが重要である
日本循環器学会2020シンポジウム発表で発表した内容ですが、スライドのような当院の特長を生かしたいと考えています。
*足病変ハイリスク(糖尿病、透析、末梢動脈疾患、高齢者など)
の患者さんの外来管理を足病変だけでなく、循環器領域を含めて
全身管理することができる。超音波検査も多く実施。
*合併疾患の多い高齢者を一元的に管理可能。
(多くの病院に通院せずにすむ:足病変は多診療科受診が多い)
*慢性的な創傷管理ができる。
小手術にも対応(足趾切断、爪手術など)
*足病変の治療法にバリエーションが多い。
(内科的治療、インソール・装具処方、爪病変なども多数治療)
そして、安心して患者さんやそのご家族をお支えできたらと願っています。
「Take home message」としては、SDGs:持続可能な開発目標の中にある「すべての人に健康と福祉を」 これは、医療だけでは達成できません。それぞれの職種、皆さんの知恵
と経験が必要です *皆さんと一緒に頑張りたいと思います。とお話しさせていただきました。
講演前には、早朝の皇居を久しぶりに10km気持ちよくランニングすることも出来ました。皇居ランは良いですね〜
講習会のお申し込みは下記です。
2021年4 月11 日(日)に開催された日本フットケア技術協会第32回研修会を5月9日(日)までオンデマンド配信いたします。
【お申込み】視聴ご希望の方は下記の番号にご記入いただきメール(info@jafta.org)またはメッセンジャーにてご送付いただき参加費をお振込みください。
お申し込み:①氏名②所属③職業④会員(No. )・非会員⑤住所⑥メールアドレス
お振込先:三菱東京UFJ銀行浅草支店(普)4579251口座名:日本フットケア技術協会
以上、ご入金を確認次第、視聴のためのアドレスをお知らせいたします。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
日本フットケア技術協会本部事務局
〒111-0043東京都台東区駒形2-5-7バン産商株式会社FSI内
TEL.:03-3843-5253 FAX:03-3843-6562
今回もこのような贅沢なご縁と勉強会で学ぶ場を提供いただけて感謝です。 バン産商株式会社 フスウントシュー インスティテュート、日本フットケア技術協会(http://jafta.org)の関係者に感謝いたします。
当クリニックは、フットケアサロンや靴店・インソール・靴技術関係者の方々でお困りのお客さんや人と人をお繋ぎできる役割も使命と思っています。いつでもお問い合わせください。
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