第18回日本臨床皮膚科医会総会でのシンポジウム「足の皮膚トラブル 原因と解決方法」講演報告

2022年4月23-34日に開催された第18回日本臨床皮膚科医会総会にて講演の機会をいただきました。

今回、皮膚科関連学会にお招きいただいたのは第38回日本皮膚科学会中部支部学術大会の教育講演に引き続き、2度目です。 講演の詳細は学会抄録を一般の方向けに少し改変して下記に掲載しておきますので、ご興味にある方はぜひご覧ください。

皮膚科の学会という他診療科領域の学会でシンポジウムという大役の機会を与えていただき、大変光栄なことですが、かなりプレッシャーでした(汗)。焼酎飲んでごまかすしかありません・・・

学会のホームページはこちらです。https://jocd38.jp

 

医療関係の方はアーカイブ配信もありますので、ご興味のある方はご登録されると聴講可能です。

 

吉井皮膚科 吉井典子先生に座長をしていただきシンポジウム「足の皮膚トラブル 原因と解決方法」にて「足病と循環器を専門にしたクリニックに多い足のトラブルとその対策」のタイトルでお話させていただきました。

 

シンポジウムでは筆者の後は、日本で唯一の足病専門病院である下北沢病院の理事長・皮膚科医である久道勝也先生が「新しい足の診方」のお話をされ、専門病院での最新の治療法や連携について学ぶことができました。https://jocd38.jp/program/program_day1.pdf

 

筆者も下北沢病院(https://www.shimokitazawa-hp.or.jp)の菊池守院長とも親しく、「教えて足病先生」https://ashibyo.comでもご一緒させていただいているご縁もあり、さらに久道理事長ともご縁ができて感謝です。

 

足病は皮膚トラブルも多く、もともと皮膚科的な治療も多くしていますが、今回の学会に参加しさらに見識が高まりました。また、当院は皮膚科専門医とも多く連携していますので、皮膚トラブルをお持ちの患者さんも、また、皮膚科には受診しているが、内科的なことでお困りの患者さんなども安心して受診していただいて結構です。

 

<学会抄録>

2018年に開業してから4年目を迎えました。現在のところ、年間8000名程度の患者さんの診察、処置を行っており、そのうち6000人弱は足病の患者さんです。

一般的に足病変患者は多診療科受診が多いですが、足病変のハイリスク群と言われている、糖尿病、閉塞性動脈硬化症、高脂血症、膠原病などの合併疾患の多い高齢者を一元的に管理可能可能なのも当クリニックの一つの特長となっています。

 

当院では下肢血流障害のみならず、足白癬、爪病変、外反母趾、開張足、冷え性、下肢の痺れなど、下肢のほとんどの疾患に対応しています。また、うっ滞性皮膚炎、下肢静脈瘤などの静脈疾患、リンパ疾患も多く診ています。

 

その中でも巻き爪、陥入爪、外反母趾、糖尿病性足病変の受診が多いです。特に巻き爪、陥入爪治療に関しては積極的にワイヤーによる矯正治療を取り入れており、3TO法を年間にのべ1000件ほど実施しています。

 

特に足病変ハイリスク症例においては、爪病変は軽視してはいけません。非侵襲的な爪病変治療の選択が必要であると考えています。このことについては少しお時間を割いてお話させていただきたいと思います。

 

本学会員の先生方においては当たり前のことと思われるかもしれませんが、再度、思い出していただく機会になればと願います。また、皮膚病変があり、皮膚科が初診となることも多いうっ滞性皮膚炎や下腿浮腫についてなどはトピックスを含め、お話させていただきます。

 

金曜日の夕方診療を早めに終えて、鹿児島入りして、会長招宴に参加し、朝一で福岡に戻り、土曜日診療を終えて、また、鹿児島へ行き、シンポジウムの発表というハードスケジュールをなんとかこなすことができました。

 

学会終了後は、皮膚の勉強に飽き足らず、鹿児島といえば焼酎!! しっかり焼酎の勉強もしてきました(笑)。やはり、ご褒美には焼酎は必要だと思った週末でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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