「高齢者の様々な足のトラブルや不眠の現状と対策」のテーマで講演しました。

フットケアと合併症を考える会(主催:エーザイ株式会社)にて講演の機会を頂きました。今回は、この講演会について報告します。

 

7月25日に開催しましたが、診療のみならず、脈博2023の準備、NPO法人足もと健康サポートねっとの定時総会などで忙しく、全くクリニックブログが書けていませんでした。

 

今回は大学時代の後輩である 、はまのうえ内科 院長の濱之上暢也先生とのダブル講演で特別講演を担当致しました。「足病と不眠」難しい関連性からのアプローチでお話ししました。

 

小児の足病変(巻き爪、扁平足・外反母趾などの足部変形、麻痺、先天性トラブル)にも当院は対応していますが、やはり多いのは循環器系疾患を併せ持った高齢者の受診が多いです。高齢者には不眠症の悩みもつきません。

 

他院がどのように取り組んでいるのかは把握していませんが、筆者は循環器専門医、内科認定医、研修医・大学院時代は精神科病院での内科外来の経験もあることから、心療内科的なご相談も受ける機会が多く、個々に応じて対応や専門医院をご紹介したりしています。

 

不眠については、

1)眠れない・寝付けない

2)熟睡できない

3)何度でも起きる

 

不眠を減らすために不眠症治療薬以外でできることはないのでしょうか?

 

 

 

 

まずは、

*日中の運動促進

*昼寝などを減らし、活動的な生活リズムを保つ

 

これらのためには、足の健康と体力維持が重要だと思います。

 

不眠、その原因は何でしょう?

夜間頻尿、冷え、しびれ、足のつり、など足の原因も多いのです。

 

詳細はブログには掲載しませんが、このような症状の改善を期待するには、漢方薬が有効なことも多いのです。

 

 

今年の9月からはそのようなシリーズの講演会もスタートしますので、順にご報告できればと思います。

 

とは言え、やはり不眠症治療薬も必要な状況も多いです。従来の不眠症治療薬であったベンゾジアゼピン系の薬剤は長く処方され、その有用性やシェアは多い薬剤です。しかしながら最近の研究では、認知機能へのリスクがあることも知られるようになりました。

 

また、従来から耐性、依存性が指摘されていました。これらの薬剤に比べて、オレキシン受容体拮抗薬は、リスクが低いことがわかっています。また、長期投与可能なことも大きなメリットの一つです。

 

服用する患者さん自身もこのようなメリット・デメリットを知っておいて欲しいと思います。当院では、そのようなことも配慮した処方を行っていますので、ぜひ、ご相談ください。

 

 

こんなことを長々とブログに書いていると筆者も眠れなくなってしまいますので、この辺にして終わりにしたいと思います。笑

 

このような機会に心から感謝しますし、日々の診療で患者さんに還元していきたいと思います。

また、機会がありましたら、多方面からお声かけいただければと願います。