新型コロナウイルス騒動以外での怖いこと(2020.4.18現在)

不要不急の外出を控えましょう。

(政府や医師会の指示により、刻々と対応は変化しますので、ニュースや新聞でのこまめな情報確認をお願いいたします)

 

厚生労働省から、「新型コロナウイルス感染症に対応した医療体制について」という通知に基づき、「新型コロナウイルス感染症 帰国者・接触者相談センター」が設置されています。保健所がかなりパンク状態でもあり、2020.4.18現在は、福岡市医師会からの通達により、福岡市においては新型コロナウイルスに関する相談ダイヤルが24時間体制で受けていただけるようになっています。

以下に当てはまる方は、当クリニックでは(当院初診、ならびにご予約なしでは)診療が行えませんので、まずは福岡市の相談ダイヤルにご相談をお願い致します。

◆発熱または呼吸器症状がある。
◆風邪の症状(頭痛・腹痛・下痢含む)や37.5℃以上の発熱がある。(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
◆強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。

*かかりつけの患者さんにおいてはご不明な点は当クリニックにお尋ねください。

 

■新型コロナウイルスに関する相談窓口のご案内
行政では新型コロナウイルスに関する相談に応えるため、電話による相談窓口を設置していますのでご利用ください。

福岡市の新型コロナウイルス感染症相談ダイヤル

092-711-4126  (24時間対応

 

今回は、「新型コロナウイルス騒動以外での怖いこと」を最近の当院の患者さんや竹内の医療関係者の友人、知人とのやり取りで思ったことをお伝えしたいと思います。

コロナウイルスの感染拡大に伴い福岡県も緊急事態宣言が発令されています。「三密:密集、密室、密接」は避けることが必要とされています。「不要不急の外出自粛」も控えて「人と人の距離を保つこと」「social distancing(personal distancing)」が重要です。しかし、感染の長期化に伴い、市民のストレスも溜まってきています。新型コロナ感染症は、新しいワクチンや治療薬の開発は進んではいますが、まだ時間を要しています。

一部の患者さんでは、病院に行くとうつるから受診もやめて薬も自己判断で中断されている患者さんもいます。循環器系の薬の中断による血圧上昇、狭心症発作、心筋梗塞、脳梗塞などの発生が懸念されます。また、高齢者がうつ傾向になったり、新たな認知症症状の出現も見られるようになっています。

 

定期に服用されているお薬はかかりつけの病院や診療所にお電話いただければ「電話再診」という形で受診することなく調剤薬局でお薬を受け取ることができます。「持病の悪化」も増えていますので、持病の治療は自己中断することなく、自己判断することなく、かかりつけの先生に相談され継続をぜひお願いいたします。

「持病の悪化から命を奪われる」ことがないことを強く願います。周りに電話でお薬を受け取る方法を知らない方がおられたら教えてあげてくださいね。みんなで「大切な命」を守りましょう。

「運動不足」もかなり増えています。外出自粛は家から全く出てはいけないと思っている高齢者も結構居られます。気持ちの良い春がやってきました。「適度な運動」はぜひ、継続をお願いいたします。年齢や元々の体力などにもよりますが、70歳以上の方であれば、せめて「4000-5000歩/週に3回」を目標にして欲しいと思います。

「ウォーキング・ジョギング時にマスクは必要ですか?」との相談も受けます。ジョギング時にマスクの着用はきついし困難だと思いますが、ウォーキング時には可能であれば着用が望ましいでしょう。

海外のこの論文では、ウォーキングやジョギング時にも「人と人との距離を保つ」ことが重要であると述べられています。歩くときは、少なくとも4-5mくらいはあけるか、列をずらして歩きましよう。ランニングの際は、10mくらいはあけて走るように推奨しています。 ウイルスの感染性についてを議論している論文ではありません。

気分転換の運動時に感染を神経質に怖がり過ぎるのもいかがなものかとも思いますが、歩いたり走ったりしている人の後ろは避けるようにするのも感染予防には有用でしょう。

 

「移動する人の付近に発生するスリップストリームでウイルスが広く拡散される可能性」

Keywords: Social distance; Building physics; Wind engineering; Aerodynamics; Droplet dispersion; Sports

オランダ、アイントホーフェン工科大学とベルギー、ルーベン・カトリック大学の共同研究より(友人の伊藤笑子さんに教えて頂きました:感謝)

 

(追記:2020.5.7)

<この記載根拠となったオランダとベルギーの研究は、査読を受けておらず、様々な研究上の不備が指摘されているようです。

また、別の記事では、屋外ではウイルスは2m以内に乾燥して感染性を失うことを、国産の抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」の共同開発者である富山大学名誉教授の白木公康氏が寄稿されています。>

 

また、芸能人やスポーツ選手がyoutubeにアップしていたりする室内体操も有効なものも多いので、組み合わせて「楽しく」実践してみてください。運動ですので「継続が重要」であることをお忘れなくです。今後は、室内体操や気軽にできる運動なども取り上げて見たいと思います。一週間の診療でぐったりの週末。

日頃の診療の何倍も神経を使い疲れ切っていますが、気分転換のために、日曜日早朝は、油山を15kmランニングしてきました。大自然の景色は「新型コロナ感染拡大」なんてお構い無しですね。

ご褒美は、「あんバターパン」と朝「プリン」です。喜

 

 皆さまのご協力により、クラスターを増やすことなく、医療崩壊に陥らないようにしていきたいと願います。お願いばかりで恐縮ですが、皆さまと一緒にこの国難、いや世界の危機を乗り越えたいと思います。