福岡実践フットケア懇話会での発表:足病診療・足病専門クリニック

福岡実践フットケア懇話会では「足病診療の専門クリニック開業 これからの挑戦」というテーマでお話をさせて頂きました。 他の方々は、よつばの杜クリニック 田中Drは「皮膚科クリニックにおける足病診療 予防的フットケアの模索」、たけのしたクリニック 竹之下Drは「転ばせない糖尿病診療」、足のナースステーション 井上Nsは「福大博多駅クリニック フットケア外来の存在を問い今に繋げて」、済生会下関総合病院 大山Drは「大学施設における専門外来の実際:経営の重要性」についてのお話でした。

当院も含め「足病・フットケア診療」「ケア」を頑張っている施設の発表でしたが、どこも悩みは同じ。診療点数の低さをどう乗り越えるかでした。超高齢化社会の中、「足・脚のトラブル」は年齢とともに増えていきます。しかし、「足・脚のトラブル」を診てもらえる病院・クリニックは対人口比率で考えてもかなり少ないのが現状です。 医療関係者においても、一般の方々においてもまだまだ重要性に気づかれていないのも問題です。足を診るのは手間暇を要するにも関わらず、まだまだ診療点数が低く、病院・クリニックにとって収益が少ないのが問題点の一つだと考えられます。学会などの活動、医療政策を通じて改善されるようにならなければ、足を診る施設は全国的にも増えないでしょう。

当院も「足を全身からトータルに診れる」数少ないクリニックとして、1人でも多くの患者さんを診療し、救えるようにしていきたいと思います。経営的にはかなり厳しいスタートではありますが、スタッフ一同で使命感を持って「足と心臓血管」を守っていきたいと思います。