「透析とフットケア」を考える会にて講演を行いました。

猛暑も過ぎ、急に肌寒くなってきた福岡。9月10日に、医療従事者限定でしたが、透析とフットケアを考える会にて「フットケア診療の重要性 〜足(脚)を診る〜」を講演させていただきました。ブログでも少しご報告させていただきます。

本来であれば、3月頃に名古屋に伺ってお話しさせていただく予定でしたが、「新型コロナ感染拡大」の影響を受けて、6月に延期、さらに延期となり、今回、webでの開催となりました。

各種学会、会議、プラーベートの打ち合わせ、医療機器メーカーや製薬会社さんとの打ち合わせなどなど、そのほとんどがzoomなどのシステムを用いたwebに変わってきました。

 筆者も先日の日本循環器学会を始め、webでのシンポジウム発表などを経験するようになりましたが、webでの講演は避けてきましたが、今回は初めてお話しさせていただくこととなりました。

慣れないし、戸惑うし・・・しかし、そんなことも言ってはいられません。寂しさも感じるこの時代ですが、時代に合わせることも必要かと思います。

しかしながら、「web講演」は一長一短ですが、本来であれば、木曜日の診療を終えてから、名古屋に向かって夜は講演をこなして懇親会も出ることなく大阪に向かって宿泊、朝一番の飛行機で戻って金曜日は朝から診療する弾丸スケジュールでした。

それが、クリニックの院長室から講演できてしまうのです。スケジュールのことを考えると「超楽」になった訳です。翌日の診療も当たり前ですが、全く問題ありませんでした。

聴講者も透析関係を中心に多くの医療従事者にご参加いただけました。ありがたい限りです。開業前から全国の多くの地区にお声掛けいただき講演活動を行わせていただきました。

実際の講演でもweb講演でもお伝えしたいことは全てお話しはしますが、会場の空気感が読めない、反応が分からないというのは、何と無く「授業」のようで一方的だなぁと感じてしまいます。 また、講演終了後も直接、ご質問や座長の先生、聴講者と色々なお話しができるのも醍醐味の一つでした。それが画面を通じてだと少し寂しく感じます。

しかし、従来であれば、講演や授業を聞くには地方の方などは都会へ出向かなければ聞けなかった。その分の交通旅費も発生してしまい、時間や費用が負担になります。(もちろん、勉強する訳ですから、それはそれで良いのですが)

そう言ったことが「お手軽」に聴講できるのは「聴講者」としても「講演者」としてもメリットがあることなのでしょう。対面でないと理解が深まらない、意味がないという方々の声も一部では聞かれますが、しばらくは「新型コロナ」と共存していかねばならない以上、避けては通れないと考えます。ですので、「否定」、「批難」していても仕方がありませんので、時代に即していくことも必要だと感じます。

今回、初めてwebでの講演演者を経験して、スベった時の冷たい空気を感じないで良いということはありましたが、受講者の雰囲気がわからないまま進めるのは難しいなと正直、感じてしました。しかしながら、聴講者の皆さんに少しでもお役に立てる講演であればと願います。

全国の透析施設のスタッフ、患者さんも感染対策などに神経をすり減らしていることでしょう。できる感染対策は医療機関だけでなく各自も行う必要がありますし、感染対策だけでなく、「元気に過ごせる足づくり」、「足のトラブル早期発見、早期治療」していくことで、より良い健康長寿で「コロナ禍」を乗り切って欲しいと願います。

まだまだ「新型コロナ」の収束は難しいですが、全国の皆さんとご一緒できる日が来ることも心から願うばかりです。