春到来、散歩やウォーキングで体力・免疫力を維持してくださいね。    「コロナ対策 正しく恐れて、本末転倒にならないような体力づくり」

ウイルスに負けない健康状態を維持できるようにまずは予防に努めてください。「うがい、手洗い、咳エチケット(可能であればなるべく、人ごみの多いところではマスクの着用)」、密は避けるなどの標準的な感染予防を継続して、この春に体力・免疫力を付けて欲しいと思います。

 

20歳代の10年間と70歳、80歳代の10年、同じ10年ですが、筋力の衰えは同じスピードでしょうか?? 未知のウイルス「新型コロナウイルス」は確かに特効薬もまだありません。ただ、これが「正しい怖がり方」なのかは、個人個人によって千差万別ですので「正解」はありません。

ただ、70歳代以降の高齢者が1ヶ月家に籠るような生活をしてしまうとどのようになるでしょうか??

高齢者の筋力低下や筋萎縮は諸説ありますが、安静臥床のままでは、1日に約1〜3%、1週間では10〜15%の割合で筋力低下が起こり、3〜5週間で約50%に低下すると報告されているものもあります。

活動が少なくなり最大筋力の20%未満の活動しかしない場合に筋力低下や筋萎縮が起こりやすくなります。特に重力に抵抗して働く筋肉である大腿四頭筋や殿筋群、腓腹筋などに起こりやすいことが分かっています。

東京都健康長寿医療センター研究所によると、外出頻度と認知機能障害の発生には関係が認められ、1日1回以上外出する人に比べ、2〜3日に1回以上の外出頻度の人では1.58倍、1週間に1回以下の外出頻度の人では3.49倍、認知機能に障害をきたすリスクが高まるとも報告されています。

 

筋力が低下するのはあっという間です。幸い、福岡市内はまだ感染が広がっていない地区です。コロナウイルスが収束した後に、車椅子生活、寝たきり生活にならないためにも、そして「心身共に健康な状態を維持する」ためにも「週に3回くらいは1日20-30分程度のウォーキング(散歩や外出を含む)」をして欲しいと思います。

 

あくまで個人的な意見です。地域の経済状態が悪くなるのも良くありません。3つの条件が同時に重なるような場所や場面を避ける行動をとりながら、少人数では、外食も必要なのだと思います。そのように患者さんには個々の病状に応じて説明しています。

 

季節の良い春はもうそこまできています。桜やいろいろな花や緑に溢れる季節です。ウォーキングのついでにお花屋さんに立ち寄り、自宅用にお花を飾るのも良いでしょう。

 

これからの短い良い季節を迎えるにあたり、皆さんが「心身共に健康な状態」であることを心から願っています。と共に、自分自身もまたスタッフも心身ともに健康で過ごし、多くの患者さんの診療にあたりたいと思います。

 

まずは、「うがい、手洗い、咳エチケット(可能であればなるべく、人ごみの多いところではマスクの着用)」を忘れずに徹底をお願いします。

 

春分の日には、朝早くに大濠公園と西公園の桜の開花状況を確認しながら、20km程のランニングをしました。大人数でのお花見どんちゃん騒ぎも魅力的ではありますが、お一人様で、夫婦ででもひっそり散歩やウォーキングでお花見を楽しみながら、途中は写真を撮ってみたり、水分補給をしたりしながら、筋力を付けて、体力を維持してくださいね。生涯歩行のためにも大切なことだと思っています。楽しみながらの運動継続は、足のトラブル回避、健康増進に役立ちます。明日からでも遅くありません。あっという間に暑い夏が来てしまいますよ。

 

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