アディダス アディゼロ ジャパンブースト8のレビュー 〜 初マラソンで着用したシューズがお役を終えました 〜
以前のクリニックブログでは「足のトラブルを防ぐ 適切なシューズ選び」について書いた事がありました。
「福岡マラソン前に見直しておくランニングシューズ選び」
http://ashitoshinzo.com/2019-10-2-1/ 2019.10.2ブログ
話題の厚底シューズについても書いたこともあります。
「箱根駅伝でも話題の厚底シューズについて 〜履いたら誰でも早くなるのか? 長所と欠点は何?? 足トラブルは出ないのか?〜」
http://ashitoshinzo.com/2020-1-5-1/ 2020.1.4ブログ
新しく購入したネットのランナーレビューで評判の悪いアディダス「アディゼロ ブースト8」を初下ろし。ブースト3を3足持っており、フルマラソンの大会用メインシューズにしていました。
2017年3月に初めてフルマラソンの大会(さが桜マラソン)に参加した時に着用したシューズが写真一番左手の黄色いシューズ、それが「アディゼロ ブースト3」でした。当時はまだ「厚底ブーム」でもない時期で当時では自分の走力よりもやや背伸びして履いたかなぁって思うシューズですが、しっかり地面を感じられて、重すぎず、クッションも厚すぎず、薄すぎず、練習から大会本番にまで使用できるオールマイティーなシューズでした。お気に入りになり、その後に2足を買い足しました。
シューズは数足をいろいろ着用しているおかげもあり保ちは良く、大切に使っていました。徐々にクッションも弱く、アウトソールも減ってきたことから、「雨用」として降格して時々は着用していました。今回、「アディゼロ ブースト8」を購入したことから、引退となりました。大変、思い出深い一足でした。
シューズを大切に扱って長持ちさせることは良いことです。しかしながら、シューズの底がすり減ったり、クッションがヘタってしまったのに着用し続けるのは、足のトラブル、怪我の元となります。底(アウトソール)の減りが少なくても、ミッドソールのヘタリがあることもあるので、見極め・見切りが大切です。同等のシューズと比べて明らかにクッション性が落ちている場合、アウトソールがすり減っている場合、ひどく破れている場合は破棄してください。
古くヘタってしまったランニングシューズでランニングを続けるのは、「怪我の原因」になったり「悪いクセ」が付いたりすることにも繋がります。皆さん、注意してくださいね。
感想から言って、とても良くできており、自分に合ったシューズだと言えます。しっかり、従来の「アディゼロ」の良さに改良が加わっています。前作の「アディゼロ7」はアッパーの耐久性が悪く、酷評されていました。竹内のシューズも200kmくらいで破れてしまっていました。今回はその欠点も克服できており(今の所ですが:笑)、踵の抜けやすさ、ホールドの良さ、そしてシューズの重さも重くなることなく、適度なクッション性も維持されています。
厚底シューズに慣れている方は、地面からの反発もあまり感じられず、クッションもかなり硬めに感じる方が多いでしょう。しかしながら、しっかり地面を蹴っている感覚があり、足をしっかり鍛えず、怠けさせないトレーニングに役立つのではないでしょうか。サブ3.5前後の走力のランナーによっては、このシューズでのハーフからフルマラソンの距離での大会使用もありでしょう。
竹内はあくまで、大会本番以外のスピードトレーニング用、ジョグ用としてマルチに着用できる相棒となりました。足のトラブルで困っているランナーさんにはそう言ったシューズトラブルのご相談にも乗れるかと思いますので、診療時にお気軽にご相談くださいね。
写真は左から黄色「アディゼロ3」、オレンジ「アディゼロ5」、黄色「アディゼロ8」です。「アディゼロ5」は雨用に降格とします。しかしながら、お気に入り、思い入れのあるシューズにさよならするのは、なんだかさみしい気持ちでいっぱいでした。
「マラソン・ウォーキングは足元から」、「健康も足元から」、まずは足元をしっかり固めて、楽しい「マラソン・ウォーキングライフ」を過ごして欲しいと願います。
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