アディダス アディゼロ ジャパンブースト5のレビュー 〜 新しいランニングシューズをレビューしてみました 〜
以前のクリニックブログでは「足のトラブルを防ぐ 適切なシューズ選び」について書いた事がありました。
「福岡マラソン前に見直しておくランニングシューズ選び」
https://ashitoshinzo.com/2019-10-2-1/ 2019.10.2ブログ
話題の厚底シューズについても書いたこともあります。その後、あまり履いていないのでこれについては、また書いてみたいと思います。
「箱根駅伝でも話題の厚底シューズについて 〜履いたら誰でも早くなるのか? 長所と欠点は何?? 足トラブルは出ないのか?〜」
https://ashitoshinzo.com/2020-1-5-1/ 2020.1.4ブログ
新しく購入したネットのランナーレビューで評判の悪いアディダス「アディゼロ ブースト5」を初下ろし。ブースト4は持っていないのですが、ブースト3を3足持っており、フルマラソンの大会用メインシューズにしていました。
感想から言って、このシューズ、今までのアディゼロとは「別物・別テ
イスト」なのです。そこらのことをレビューで酷評されているのでしょう。 地面からの反発もあまり感じられず、クッションもかなり硬めです。また、ブースト3に比べ推進性もあまり感じません。あれれっ??という感じです。 やはりブースト3の方が良いですし、残念な感じかも?
しかし、走り終えてみると足の負担も軽く感じ、タイムやランニングrateも悪くない。また、5km過ぎてからは、アウトソールの硬さが心地よい。自分が持っているシューズではアシックスのターサーjapan(一つ前の世代)に近い、かつかつとした感じ。
足入れは柔らかいのに、カーブや不整地での追従も案外良かったです(4:30/km以下の状態では)。
普段の練習シューズは、最近はお安いニューバランス hanzo R V2を履いているので、反発なし、クッション薄薄なので、このシューズのアウトソールでも慣れれば良いが、最近の「厚底」に慣れているランナーにはちょっと痛くてきついかもしれません。 スパイク系ではないので、耐久性も良いと予測しますので、サブ3〜3.5〜4のランナーには有りな一足ではないかなと思います。
サブ4くらいのランナーはフルでは少しきついので、10km走やハーフくらいの距離が良いでしょう。レビューが皆さんのお役に立てばと思います。
写真は左がブースト3で、右が新しいブースト5のアウトソール比較です。重量は26.0cmサイズで203gとブースト3が190gでしたので、10gほど重くなっています。一般には違いを感じない重さでしょう。
古くヘタってしまったランニングシューズでランニングを続けるのは、「怪我の原因」になったり「悪いクセ」が付いたりすることにも繋がります。皆さん、注意してくださいね。写真はジャパンブースト3の新旧の比較です。だいぶ、痛んでますよね。
履き方にも注意が必要です。こんな履き方はトラブルの元です。今日、受診された患者さんの靴をパシャり撮影。ちゃんと、紐を通し直させてもらいました。
紐はちゃんと通さず、踵は踏んで潰れています。靴が可愛そうですね。踵は靴の要です。
また、ランニングだけでなく、ウォーキングにおいても「古くへたったシューズ」だけでなく、「適切なシューズ選び」をおろそかにするのも危険です。
「マラソン・ウォーキングは足元から」、「健康も足元から」、まずは足元をしっかり固めて、楽しい「マラソン・ウォーキングライフ」を過ごして欲しいと願います。
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