福岡マラソン2019 初心者ランナーへのアドバイス(足のトラブル回避のために出来ること)

今年もボランティアで救護ランナーとしてフルマラソンを走ります。昨年に続いて3度目の福岡マラソンでの救護ランナーになります。昨年は5:30くらいのランナーに混じって、後半は弱っているランナーに声掛けしながら走りました。そこで昨年、気が付いた点をお話ししたいと思います。声かけながらのフルマラソンは結構大変です・・・汗

どうしても趣味?職業柄か足元をチェックしてしまいます。明らかにランニングシューズも紐が緩くしっかり結んでいないランナーが多数でした。さらには走力に見合わないシューズを履いているランナーもとても多かったです。多くはなかったですが、バスケットボールシューズやつっかけのような靴で走っているランナーも見かけました。

目標のタイムを出すだけでなく、完走を目指すには「適切なシューズ選び」がとても重要になります。「適切なシューズ選び」をおろそかにすると「完走」できないだけでなく、「怪我」をも引き起こしてしまいます。ですから、「自分に合ったシューズ」を早めに見つけておいてください。そして大会本番に下ろすのではなく、事前に慣らしてから本番に臨んで下さい。エリートランナーはシューズの摩耗などのこともあり、本番用と練習用を使いわけたりもしますが、ビギナーは履き慣れたシューズで臨むのが良いでしょう。

「適切なシューズ選び」とはどんなシューズでしょう? つっかけやバスケットボールシューズでのランニングは論外ですが、「経験や走力に見合ったシューズ

」、「サイズが適切なシューズ」を選びましょう。モチベーションアップのためにも、ついつい「格好いい」、「可愛い」デザインだけで選んで買ってしまいがちではありますが気をつけたいところです。

「マラソンは足元から」、「健康も足元から」、まずは足元をしっかり固めて、大会に臨んで欲しいと願います。

 

スタート時の「ランニングシューズの紐結び」が重要です。また、痛みがある時は止まって「結び直し」してください。 面倒臭がらずに、是非、実践してください!! これだけで、脚・足のトラブルは減りますからね!! よろしくお願いします。

福岡マラソン2019に参加される方の「笑顔での完走」を心から応援しています。
12月は加古川マラソン(兵庫県)にエントリーしていますので、その練習にもなればと思います。福岡マラソンは地元ですし知人の応援も多いので、選手として出場したい気持ちもありますが、「地元だからこそ、医療人ランナーとして地元への貢献の想い」で走りたいと思います。

先週、参加した糸島観にマラソン(30km)に参加されていた70歳前後の男性患者さんが偶然、足のトラブルに悩んでいたとこのことで受診されました。あの過酷なコースを歩かずに完走されたとのこと。また、先月の志賀島金印マラソン(10km)では、年齢別の上位者を調べたところ、70歳台の上位はなんと、「44分」でゴールされています。僕のタイムが「43分4秒」なので驚異的なタイムなのがわかるかと思います。

こんなところでも「健康格差」が広がっていることを実感しますし、「若者、中年頑張れ!!」と思います。メタボリック(メタボ)、ロコモティブ症候群(ロコモ)、フレイルなどを指摘されている皆さん、マラソンしましょうとは言いません。せめて、季節の良い「スポーツの秋」、カメラ持参で紅葉を観ながらのウォーキングくらいは実践していただきたいと思います。身近な習慣から始めてみませんか?

ウォーキングの時の「脚の痛み、違和感」、「動悸、息切れ」などの症状がある方は、是非、ご相談ください。「心臓・血管病」や「足病」が潜んでいる可能性があります。

まずは原因、不安を減らしてから、「安心・安全な運動習慣の獲得」が、高齢になっても元気で歩き続けられる「生涯歩行」につながるのです。