第6回日本フットケア・足病医学会年次学術集会にてシンポジウム「終末期CLTIとの向き合い方〜悪化させないケアと無理しないケア」に登壇させていただきました。
第6回日本フットケア・足病医学会年次学術集会にてシンポジウム「終末期CLTIとの向き合い方〜悪化させないケアと無理しないケア」に登壇させていただきました。
かつては「重症下肢虚血(CLI)」と呼ばれていましたが、現在は糖尿病や透析患者における微小血管障害なども含めた包括的な概念としてCLTIと呼ばれています。
CLTI:包括的高度慢性下肢虚血
Chronic Limb-Threatening Ischemia
CLTIについて、AIからの引用を加えて少し解説いたします。
CLTI(包括的高度慢性下肢虚血)は、重度の動脈硬化により下肢の血流が著しく低下し、壊死や潰瘍、安静時疼痛(2週間以上持続)を伴う、切断リスクの高い危機的な状態です。糖尿病や透析患者に多く、血管外科、形成外科、循環器内科などによる早期の集学的治療と血行再建が「足を守る(下肢救済)」ために不可欠です。
CLTIの主要ポイント
- 定義: 閉塞性動脈硬化症の終末像。下肢虚血・創傷・感染が混在し、切断の危機がある状態(Chronic Limb-Threatening Ischemia)。
- 主な症状:
- 安静時疼痛: 特に足の指に生じやすく、夜間や足を挙げると強くなる。
- 潰瘍・壊死: 治らない傷や、足の指が黒くなる。
- 冷感・しびれ: 足の血流不足による。
- 危険因子: 高齢、糖尿病、慢性腎不全(透析)。
- 予後: 治療しなければ、1年以内に約20〜30%が下肢切断に至り、1年死亡率も約20%に達する極めて重篤な疾患。
- 治療(集学的治療):
- 血行再建: カテーテル治療(EVT)や外科的なバイパス手術で血流を改善。
- 創傷管理: 形成外科によるデブリードマン(壊死組織の除去)や感染管理。
- 内科的治療: 抗血小板療法、糖尿病管理、脂質管理。
CLTIは小さな足の傷から一気に切断に至るケースもあり、早期発見と専門チームによる迅速な治療が、歩行能力の維持と生命予後の改善に繋がります。
学会初日のシンポジウムでこのような発表を行いました。「人生100年時代」と言われる超高齢化社会を迎え、このような病状で相談に来られる患者さんが増えています。
残念ながら、まだ専門的に診る医療機関も少なく、診療所レベルではかなり少ないのが現状です。ご本人やご家族の足がこのようになっていませんか?
お困りの患者さんはお気軽に当院にご相談ください。早期発見、早期治療が重要です。早期に治療介入することで、「生涯歩き続けられる足」や生活を護りたいと思います。
<学会抄録>
タイトル:足病を専門に診る開業医の視点からの終末期CLTI診療
当院は足病と心臓血管を専門に診るクリニックとして開業して8年目となった。クリニックは予防的治療が主体と思われがちではあるが、予防的なことはもちろんのこと、かなり積極的に足病変重症例の治療にも携わっている。
「人生100歳時代」と言われるような超高齢化社会となってきており、終末期の包括的高度慢性下肢虚血(以下CLTI)を診る頻度も増えている。
その中でも、足は絶対に切断したくない希望を持つ患者さん、入院治療を希望されない患者さんなどからの相談も多い。
当クリニックで加療した症例などを提示し、シンポジウムに参加されている皆さんと共に、足病を専門に診る開業医の役割や訪問看護、訪問診療との連携など終末期のCLTI診療について考える場にしたい。このシンポジウムが悩まれている皆さんのお役に立てることを願う。
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